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Guide / 業種別・建設

建設業の育成就労完全ガイド
技能評価・人数枠・安全管理のポイント

型枠・左官・とび・鉄筋など多岐にわたる建設分野の育成就労を徹底解説。転籍ルール(2年以上の要件)・JAC加入・現場安全管理・受入人数枠まで愛知の建設会社向けにまとめました。

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この記事でわかること

  • 建設業は育成就労の対象17分野の一つで、型枠・左官・塗装・とび・鉄筋など多岐にわたる業務区分が対象
  • 建設業特有の転籍ルール:一部分野では就労2年以上が転籍要件となる可能性が高い
  • 建設業技能人材機構(JAC)との関係と加入要否の整理
  • 現場での安全管理・言語コミュニケーション対策の具体策
  • 愛知・東海の建設需要とCSTMによる受入れ支援のポイント

執筆:CSTMキャリアサポート 採用支援チーム / 最終更新日:2026年6月6日

建設分野の育成就労とは

育成就労17分野のうち「建設」は最大規模の分野の一つです。従来の技能実習から移行する形で、2027年4月1日施行の育成就労制度においても引き続き対象となります。対象業務は以下の通り幅広く設定されています。

業務区分主な作業内容
型枠施工コンクリート打設用の型枠の組立・解体
左官モルタル・プラスター等を用いた壁・床の仕上げ
コンクリート圧送ポンプ車を用いたコンクリートの圧送・打設
トンネル推進工シールド工法等によるトンネル掘削・推進
建設機械施工ブルドーザー・ショベルカー等の重機操作
鉄筋施工鉄筋の加工・組立・結束
屋根ふき瓦・スレート・金属屋根等の葺き工事
電気通信電気通信機器・ケーブルの設置・接続
鉄筋継手ガス圧接・機械式継手による鉄筋接合
内装仕上げボード・カーペット・床シート等の内装工事
表装壁紙・クロスの貼付け等の表面仕上げ
とび足場の組立・解体、高所作業
建築板金金属板による外装・内装の加工・取付け
吹付ウレタン断熱ウレタン断熱材の吹付け施工
塗装建築物・構造物への塗料の塗布・仕上げ

育成就労を修了した外国人材は、育成就労→特定技能建設1号→特定技能建設2号というキャリアパスをたどることができます。特定技能建設2号は在留期間に上限がなく、実質的に無期限での就労が可能となります。建設業は慢性的な人手不足が続いており、長期にわたって活躍できる外国人材の育成が急務です。

POINT|建設分野の育成就労 3つのポイント

  • 建設分野は「2年以上の就労」が転籍要件となる可能性が高い(他分野より長い)
  • 転籍要件が長い分、企業の育成投資を守る期間が長くなる
  • 特定技能建設2号は在留期間に上限がなく、実質的に無期限就労が可能

建設業特有の転籍ルール(2年以上の要件)

育成就労の制度設計では、本人意思による転籍(受入企業の変更)に一定の要件が課されます。研究資料によると、介護・建設・外食業など一部の分野では「2年以上の就労」が転籍要件とされる案が示されています。

製造業など他分野で検討されている「1年以上」と比較して、建設分野は育成期間が長く設定される見込みです。2年以上の在籍を前提に、日本語能力A2相当(N4程度)の取得と建設分野の技能評価試験合格が転籍の主な要件となる方向です。

企業にとっては、入国前教育や現場OJTにかけた育成投資を回収できる期間が製造業より長く確保されるメリットがある一方で、本人に不満が蓄積した場合のリスク管理も重要です。

注意|「2年以上」はまだ「案」の段階

  • 「2年以上」は現時点で「案」であり、分野別運用方針で正式に確定する
  • 最新・確定情報は出入国在留管理庁のウェブサイトを必ず確認すること

技能評価試験と日本語要件

育成就労では、入国時と3年後(特定技能1号への移行時)の2つのタイミングで要件が設定されます。建設分野は入国時の技能試験が不要な点が特徴です。

入国時の要件

建設分野は、入国時の技能試験が不要です。3年間のOJTを通じて実務技能を習得することを前提としているため、技能試験なしで入国できます。一方、日本語については以下の要件が求められます。

要件水準・方法
日本語能力A1相当(N5程度)の試験合格、または認定講習の修了
技能試験不要(3年間のOJTで育成)

3年後(特定技能1号への移行時)の要件

育成就労の3年間を修了し、特定技能建設1号へ移行するためには以下の要件を満たす必要があります。

要件水準・方法
日本語能力A2相当(N4程度)の試験合格
技能評価試験建設分野の業務区分別の技能評価試験に合格

業務区分によって試験内容・実施機関が異なります。型枠施工・とび・鉄筋施工などの主要区分は一般社団法人建設技能人材機構(JAC)が整備を進めており、受入企業はJACまたはJAC正会員団体への加入が求められる見込みです。

現場での安全管理・コミュニケーション対策

建設現場は転落・挟まれ・感電・重機接触など多くの危険が潜んでいます。外国人材を安全に受け入れるうえで、安全教育の多言語化と現場コミュニケーション対策は最重要課題です。

安全教育の多言語化(最重要)

日本語が十分でない就労初期には、口頭説明だけでは危険を正確に伝えられません。以下の対策を組み合わせることで、現場災害のリスクを大幅に低減できます。

  • KY(危険予知)活動を多言語で実施する
  • 安全帽・安全帯の正しい使用方法を実演+母国語テキストで説明する
  • 転落防止・電気安全・重機周囲の立入禁止ルールを図解で掲示する
  • 就労前の安全教育に母国語スタッフまたは通訳を同席させる

現場指示のコミュニケーション対策

日常の現場指示を正確に伝えるための実践的な対策を整備してください。

  • 「ちょっと待って」「危ない」「止まれ」などの安全ワードを母国語でカード化して配布する
  • タブレット通訳アプリを現場に常備する
  • 外国人材向けの現場リーダー(バイリンガル)を配置する
  • 作業前ミーティングを写真・イラスト付き資料で実施する

POINT|コミュニケーション対策の3原則

  • 建設業での重大災害は日本語不通が原因のケースが多い
  • 安全ワードカード(5ヶ国語対応)の配布が最低限のリスク対策
  • KY活動への参加を習慣化することで自発的な安全意識が育つ

建設業の受入人数枠と注意点

建設分野での育成就労の受入人数枠は、受入企業の常勤職員数に応じた上限が設けられています。算定方法は他分野と同様の基準が適用される見込みです。

常勤職員数受入可能人数(目安)
300人以下常勤職員数の20%以内
301人以上常勤職員数の10%以内(上限あり)

建設分野特有の注意点として、工事現場ごとの配置管理があります。複数の工事現場にまたがって外国人材を配置する場合でも、所属企業との雇用関係が明確であることが必須です。元請・下請の関係が複雑な現場では、在留資格との整合性を監理団体と事前に確認してください。

注意|建設分野の2大禁止事項

  • 「派遣」形態での建設業就労は原則禁止(建設業特定技能協議会への加入も要確認)
  • 工事現場の移動が多い業種のため、所属企業での雇用が明確であることが重要

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愛知・東海の建設業とCSTMの支援

愛知・東海エリアでは、リニア中央新幹線関連工事・名古屋都市圏の大規模再開発・工場建設・インフラ整備など、建設需要が旺盛に続いています。人手不足に悩む建設会社からの外国人材受入れ相談がCSTMでも急増しています。

CSTMキャリアサポートは、愛知エリアの建設会社への外国人材紹介・定着支援を展開しています。ミャンマー名誉領事館認定パートナーとして、ミャンマーの建設系技能人材の安定供給ルートを確保しており、受入企業からも「体力・勤勉さで現場に高い適性がある」という評価を多数いただいています。

また、4言語対応ホットラインを整備しており、現場でのコミュニケーション問題や生活上のトラブルを迅速に解決できる体制を構築しています。育成就労の計画申請から現場OJTの設計、特定技能への移行手続きまで、一貫してサポートします。

POINT|愛知・東海の建設業でCSTMが選ばれる理由

  • リニア・名古屋都市圏再開発で愛知の建設需要は2030年代まで続く見通し
  • ミャンマー人材は体力・勤勉さで建設現場に適性が高いという受入企業の評価が多い
  • CSTMの地域密着ネットワークで現場の採用難を解決できる

よくあるご質問

Q. 建設業の転籍要件は何年ですか?

建設分野の育成就労では、研究・検討資料において「2年以上の就労」が転籍要件とされる案が示されています。製造業などで検討されている「1年以上」と比べて長い設定です。ただし現時点では「案」であり、分野別の運用方針で正式に確定されます。最新情報は出入国在留管理庁のウェブサイトを必ずご確認ください。

Q. 建設分野の育成就労でJAC(建設業技能人材機構)への加入は必要ですか?

特定技能(建設分野)ではJACへの加入が要件となっていますが、育成就労における建設分野でも同様の枠組みが継続・適用される方向で整理されています。受入企業はJACまたはJAC正会員団体への加入が求められる見込みです。制度の詳細確定前に、受入予定の業務区分に応じてJACへご確認ください。

Q. 複数の現場に外国人材を配置することはできますか?

育成就労(および特定技能建設)では、所属企業(雇用主)での雇用が前提となります。複数工事現場への配置自体は業務遂行上ありえますが、「派遣」形態での就労は原則禁止です。工事現場ごとに在留資格との関係や所属管理を適切に行うことが重要で、元請・下請の関係も含め監理団体や専門家への確認をおすすめします。

Q. 建設業での安全教育はどのように実施すればよいですか?

転落・挟まれ・感電などの危険が多い建設現場では、KY(危険予知)活動の多言語化が最優先です。具体的には、①安全ワードカード(「危ない」「止まれ」等の5ヶ国語対応)の配布、②安全帯・安全帽の使用方法を実演+母国語テキストで説明、③タブレット通訳アプリの常備、④バイリンガルの現場リーダー配置、が効果的です。CSTMでは4言語対応ホットラインで現場コミュニケーション問題を迅速にサポートします。

Q. とびや鉄筋など複数の業務を担当させることはできますか?

育成就労では、在留資格に紐付いた「業務区分」の範囲内で就労することが原則です。「とび」と「鉄筋施工」は別の業務区分に当たるため、両方を担当させるには原則として各業務区分それぞれの要件を満たす必要があります。複数区分の業務を行わせる場合は、監理団体・出入国在留管理庁に事前確認をしたうえで対応してください。

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