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Guide / 業種別

コールドチェーン・冷凍冷蔵物流の外国人採用ガイド

この記事のポイント

  • 冷凍冷蔵物流での外国人採用は在留資格の確認と業務適合性の事前整理が必須
  • 低温環境での安全管理(防寒具・作業時間制限・休憩管理)を多言語で徹底する
  • HACCP等の衛生管理基準は多言語マニュアルと定期教育で徹底する
  • フォークリフト等の技能講習受講支援が戦力化を早める

公開日:2026年6月7日 / カテゴリ:業種別 / 対象:外国人採用担当者

この記事のポイント

  • 冷凍冷蔵物流での外国人採用は在留資格の確認と業務適合性の事前整理が必須
  • 低温環境での安全管理(防寒具・作業時間制限・休憩管理)を多言語で徹底する
  • HACCP等の衛生管理基準は多言語マニュアルと定期教育で徹底する
  • フォークリフト等の技能講習受講支援が戦力化を早める

冷凍冷蔵物流での外国人採用ニーズ

コールドチェーン(低温物流網)を支える冷凍冷蔵倉庫・物流センターは、食品・医薬品・化学品などの温度管理を必要とする商品の保管・流通を担う重要なインフラです。EC(電子商取引)の拡大・食品安全意識の高まり・医薬品物流の増加などを背景に、冷凍冷蔵物流市場は安定して成長しており、人材需要も高い状態が続いています。

冷凍冷蔵倉庫での作業は、極低温環境(冷凍庫は−20℃以下が一般的)という過酷な環境での体力仕事であることから、国内の若年労働者から敬遠される傾向があります。この人材ギャップを補う手段として、体力があり過酷な環境への適応力も高い外国人材の活用が有効な選択肢となっています。

POINT|コールドチェーン物流で外国人が活躍できる主な業務

  • 冷凍冷蔵倉庫内でのピッキング・仕分け・入出庫作業
  • フォークリフトによるパレット移動・棚入れ(資格取得後)
  • 商品の検品・数量確認・ラベル貼り作業
  • 温度記録・衛生チェックシートの記入(読み書き能力が前提)

在留資格と特定技能との関係

冷凍冷蔵物流・倉庫業における外国人採用で活用できる在留資格は、主に身分系在留資格(永住者・定住者等)と、関連する育成就労職種です。倉庫業・物流に関連する特定技能分野としては、「産業機械製造業」「工業包装」「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」等との関連が検討される場合がありますが、業務内容の適合性は個別に確認が必要です。

育成就労(旧技能実習)では、「工業包装」「倉庫業」等の関連職種が設定されているケースがあります。ただし職種の範囲・対象業務については制度改正で変わる場合があるため、監理支援機関と連携して最新の取扱いを確認することが不可欠です。不明な場合は出入国在留管理庁または専門の行政書士に相談することをお勧めします。

過酷な労働環境への安全対応

冷凍倉庫(−20℃以下)・冷蔵庫(0〜10℃程度)での作業は、一般の製造業・倉庫業と比べて身体への負荷が大きく、低体温症・凍傷・転倒(霜・氷による床の滑り)などのリスクがあります。外国人従業員に対してこれらのリスクと安全行動を母国語で徹底教育することは、企業の法的責任であるとともに、重大な労働災害を防ぐ上で不可欠です。

防寒対策として、適切な防寒具(防寒インナー・防寒ジャンパー・防寒手袋・防寒ブーツ)の支給が必要です。作業時間は冷凍倉庫内での連続作業時間を制限し、定期的に暖かいエリア(休憩室・事務所等)で体温を回復させる休憩を設けます。暖かい飲み物を常時提供することも体調管理上重要です。

注意|低温環境での安全管理チェックポイント

  • 防寒具の適切な支給(全種類・サイズ展開を事前準備)
  • 冷凍庫内の連続作業時間の上限設定(例:60〜90分以内)
  • 体調不良時の申告ルール(多言語での伝え方を教育)
  • 緊急時(倉庫内に閉じ込められた等)の対処法を多言語で掲示

衛生管理の多言語マニュアル

食品を取り扱う冷凍冷蔵倉庫では、HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Points)に基づく衛生管理が義務化されています(食品衛生法改正により2021年6月より原則義務化)。外国人従業員もHACCPの考え方・管理手順を理解した上で業務に従事することが求められます。

HACCP教育の多言語対応として、重要管理点(CCP)の内容・温度管理の手順・記録の方法・異常発見時の対応をミャンマー語・ベトナム語・英語等で記載したマニュアルを作成します。入社時の説明に加え、月次の衛生チェック(手洗い・防護具着用等)の確認を定期的に実施することで、衛生意識の維持・向上を図ります。

フォークリフト等の技能講習支援

冷凍冷蔵倉庫・物流センターではフォークリフトが日常的に使用されており、フォークリフト運転技能講習(労働安全衛生法に基づく)の修了証が必要です。外国人従業員に講習を受講させることで、業務の幅が広がり、戦力化が早まります。

講習は日本語で実施されるため、受講前の日本語能力(特に実技での指示理解)を確認します。受講費用の会社負担・業務時間内での受講時間の確保(有給での受講)などの支援を行うことで、外国人従業員のモチベーション向上にもつながります。リーチフォークリフト・カウンターフォークリフト等の機種ごとの操作訓練も、OJT担当者が実施します。

よくあるご質問

Q. 冷凍冷蔵倉庫での外国人採用に使える在留資格は何ですか?

身分系在留資格(永住者・定住者等)は業種制限なく就労できます。育成就労では、倉庫業・工業包装等の関連職種での受入れが可能な場合があります。業務内容に応じた在留資格の適合性を事前に確認することが重要です。

Q. 冷凍倉庫(−20℃以下)での勤務は外国人に問題ありませんか?

極低温環境での作業は全従業員に対して安全管理が必要です。防寒具の支給、作業時間の制限、定期的な休憩(暖かいエリアでの体温回復)などの安全基準を多言語で説明・徹底することが義務です。

Q. 衛生管理(HACCP等)の基準を外国人に教育するには?

HACCP管理の手順書・チェックシートをミャンマー語・ベトナム語等に翻訳し、入社時教育と定期的な読み合わせを実施します。写真・図解を多用した視覚的な教材が理解を促進します。

Q. フォークリフト操作に外国人を配置できますか?

在留資格上の制限はありませんが、フォークリフト運転技能講習(労働安全衛生法に基づく)の受講が必要です。講習は日本語で行われるため、一定の日本語能力が前提となります。

Q. 深夜・早朝シフトが多い物流センターで外国人が働く際の注意点は?

深夜割増賃金(22時〜翌5時は25%以上)の適切な支払い、シフト変更の事前説明(多言語)、夜間の緊急連絡体制の整備が必要です。健康管理の面でも定期面談と健康診断の実施が重要です。

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