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Guide / 国別ガイド

インドネシア人材の採用ガイド|特定技能・育成就労の活用

この記事のポイント

  • インドネシアは人口2.7億人超の親日国で、送出し体制が整備された主要人材供給国のひとつ
  • イスラム教徒が多数を占めるため、ハラール対応・礼拝時間への配慮が定着率向上の鍵
  • 特定技能・育成就労ともに二国間協定(MOC)に基づく正規手続きが必要
  • 英語力が比較的高く、国際展開する企業の即戦力としても期待できる

公開日:2026年6月7日 / カテゴリ:国別ガイド / 対象:外国人採用担当者

この記事のポイント

  • インドネシアは人口2.7億人超の親日国で、送出し体制が整備された主要人材供給国のひとつ
  • イスラム教徒が多数を占めるため、ハラール対応・礼拝時間への配慮が定着率向上の鍵
  • 特定技能・育成就労ともに二国間協定(MOC)に基づく正規手続きが必要
  • 英語力が比較的高く、国際展開する企業の即戦力としても期待できる

インドネシアからの日本への送出し状況

インドネシアは世界第4位の人口大国(約2億7,000万人)であり、若年層の割合が高く労働力が豊富です。1970年代から日本との人的交流が続いており、現在では製造業・介護・農業・飲食料品製造など多分野で受入れが拡大しています。在日インドネシア人は2025年時点で約10万人を超え、特定技能制度の開始以降、技能実習からの移行者を中心に急速に増加しています。

日本政府はインドネシアとの間でMOC(二国間協定)を締結しており、特定技能・育成就労ともにこの枠組みに基づく手続きが義務付けられています。インドネシア側ではBMP(Badan Pelindungan Pekerja Migran Indonesia)が海外就労者の送出しを監督し、悪質な仲介業者の排除に取り組んでいます。

POINT|インドネシア人材の主な送出し分野

  • 製造業(自動車部品・食品加工・プラスチック製品)
  • 介護・福祉分野(特定技能での受入れが増加中)
  • 農業・漁業(季節労働から通年雇用へ)
  • 建設・土木(育成就労制度の活用)

インドネシア人の特徴と職場での傾向

インドネシア人は一般的に温厚で協調性が高く、集団の中での調和を重視する文化的背景を持ちます。職場においては礼儀正しく、上司や先輩への敬意を大切にする傾向があります。また、英語教育が比較的充実しているため、他のアジア系人材と比較して英語コミュニケーション能力が高い人材も多く、グローバル展開を進める企業にとっては多言語対応の面でもアドバンテージとなります。

一方で、直接的な批判や否定を避ける文化があるため、問題が表面化しにくい場合があります。定期的な1on1面談や多言語でのアンケートを通じて、不満や課題を早期に把握することが重要です。また、家族との絆が非常に強く、冠婚葬祭や親族の病気などのタイミングで一時帰国を求めることもあるため、就労規則の事前説明と柔軟な対応が定着率向上につながります。

日本語習得能力と教育訓練

インドネシア語(バハサ・インドネシア)はアルファベット表記で文法も比較的シンプルなため、日本語との乖離は大きいですが、学習意欲が高い人材が多く、来日前の日本語教育を6ヶ月〜1年程度受けることでN4〜N3レベルに達する人材も珍しくありません。製造現場での日常コミュニケーションには最低限N4以上が望ましいとされています。

特定技能・育成就労での受入れ手続き

インドネシア人材を特定技能で採用する場合、以下の要件を満たす必要があります。対象職種の技能試験合格(分野ごとに実施機関が異なる)、日本語能力試験N4以上または国際交流基金日本語基礎テスト合格が基本条件です。育成就労の場合は技能水準の要件が緩和され、より入門段階からの受入れが可能です。

項目特定技能1号育成就労
技能水準即戦力(試験合格必須)入門〜中級(OJTで育成)
日本語要件N4以上または JFT-BasicA1相当以上(受入れ時)
在留期間最大5年(1号)最大3年
転籍同一分野内で可能一定条件下で可能(2027年〜)
家族帯同不可(1号)不可
MOC手続き必要必要

注意|インドネシアとのMOC手続きの遵守

  • インドネシア政府は海外就労者保護を強化しており、MOCに反する手続きは入国が認められない場合がある
  • 送出費用の上限規定があり、過剰な費用徴収は協定違反となる
  • 採用前にBMP認可の送出機関であることを必ず確認する

ハラール対応・礼拝時間への配慮

インドネシア人の約87%がイスラム教徒(ムスリム)です。宗教的慣行への配慮は単なる福利厚生ではなく、定着率と生産性に直結する重要な要素です。食事面ではハラール食(豚肉・豚由来成分・アルコールを含まない食品)への配慮が必要です。社員食堂がある場合は選択肢の提供、またはハラール食を外部から調達できる仕組みが有効です。

礼拝(サラート)は1日5回行われますが、就業時間中に重なるのは主にズフル(正午前後)とアスル(午後3時頃)の2回です。各礼拝は5〜10分程度で済むため、昼休みの調整やわずかな休憩時間の確保で対応可能です。礼拝スペース(キブラの方向:メッカの方角)を確保することも、大きなコストをかけずに実施できる配慮のひとつです。

POINT|実践的なムスリム対応チェックリスト

  • 社員食堂・仕出し弁当でのハラール対応メニューまたは食事手当の支給
  • 礼拝スペース(6畳程度のスペースで可)の確保とキブラ方向の表示
  • ラマダン(断食月)期間中のシフト配慮(体力消耗への理解)
  • イードゥル・フィトル(断食明け大祭)前後の有休取得への柔軟な対応

採用時の注意点とポイント

インドネシア人材を採用する際には、面接・選考段階から宗教的配慮と職場環境について丁寧に説明することが重要です。「ハラール対応している」「礼拝スペースがある」という情報は採用競争力の向上にもつながります。また、インドネシア語での雇用契約書・就業規則の提供が理解促進と法的リスク軽減に有効です。

入社後は、同国人コミュニティの形成を支援する取り組みも効果的です。インドネシア人同士が情報共有・相談できる環境は、孤立感の軽減と早期離職防止につながります。また、インドネシアの主要祝祭日(独立記念日8/17、イード関連など)への理解と配慮も示すことで、従業員のエンゲージメントが高まります。

CSTMキャリアサポートによるインドネシア人材支援

CSTMキャリアサポートでは、インドネシア政府認可の優良送出機関と連携し、製造業・介護・建設分野でのインドネシア人材採用をサポートしています。4言語対応ホットラインにはインドネシア語対応も含まれており、入社後の生活支援から在留資格更新まで一貫してサポートします。

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定着支援と長期就労に向けた取り組み

インドネシア人材が長期にわたって活躍するためには、入社後の継続的なサポート体制が不可欠です。日本語能力の継続的な向上支援(日本語教室の費用補助・eラーニングの提供)、技能検定取得への支援、そして特定技能2号や在留資格の長期化に向けたキャリアパスの提示が重要です。

また、インドネシア本国の家族との連絡・送金が容易にできる環境整備(銀行口座開設サポート・国際送金サービスの案内)も生活安定につながる重要な支援です。生活面では、住居の確保(寮の提供または住居探しのサポート)、公共交通機関の使い方説明、医療機関へのアクセス支援なども必要となります。

よくあるご質問

Q. インドネシア人材を特定技能で採用するには何が必要ですか?

特定技能外国人を採用するには、対象職種の技能試験合格と日本語試験N4以上が必要です。受入企業は各分野の登録支援機関と連携し、1号特定技能外国人支援計画を作成・実施する必要があります。インドネシア政府との二国間協定(MOC)に基づく手続きも必要です。

Q. ハラール食への対応はどの程度必要ですか?

インドネシア人の大多数はイスラム教徒です。豚肉・豚由来成分・アルコールを含む食品を提供しないこと、調理器具の分離管理が望ましいです。社員食堂がある場合は選択肢の提供が重要です。完全なハラール認証が難しい場合は、食事手当の支給で対応する企業も多くあります。

Q. インドネシア人従業員の礼拝時間はどう管理すればよいですか?

礼拝は1日5回(夜明け前・正午頃・午後・日没後・就寝前)が基本です。就業時間中に当たる昼(ズフル)と午後(アスル)の礼拝について、休憩時間の活用や短い礼拝時間(各5〜10分程度)を考慮した柔軟なシフト管理が有効です。礼拝スペースの確保も定着率向上につながります。

Q. インドネシアからの育成就労の送出機関はどう選べばよいですか?

インドネシアではBNP2TKI(現BMP)が認可した送出機関を利用する必要があります。日本とインドネシアの二国間協定に沿った適正な費用徴収を行っているか、日本語教育の質、過去の実績などを確認することが重要です。CSTMでは優良送出機関との連携を通じて適切な候補者のマッチングをサポートしています。

Q. インドネシア語対応のサポートは提供されていますか?

CSTMキャリアサポートでは4言語対応ホットラインを運営しており、インドネシア語でのサポートも提供しています。入社時のオリエンテーション資料の多言語化、緊急時の通訳対応など、外国人従業員が安心して働ける環境づくりをトータルでサポートしています。

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