この記事の結論
- 特定技能(介護)は 採用まで3〜6ヶ月・通算5年の 即戦力確保向き、EPA介護は 採用まで1年超だが資格取得で 長期定着向き。
- 介護福祉士の合格率の目安は EPA 81.0%・特定技能 50.4%。EPAは事前の日本語教育が手厚く合格率が高い。
- 選び方は 採用スピード重視=特定技能、長期定着・資格志向=EPA。実務では併用も有効です。
介護の外国人採用4ルート概観
介護分野で外国人材を受け入れる主なルートには、特定技能(介護)・EPA介護福祉士候補者・技能実習・在留資格「介護」があります。なかでも企業が迷いやすいのが「特定技能(介護)」と「EPA介護」の使い分けです。両者は要件・採用までの期間・在留・狙いが大きく異なります。さらに、2025年4月の規制緩和により、訪問介護等でも外国人材を活用できるようになり、選択肢の幅が広がっています。
POINT|迷うのは「特定技能」と「EPA」
即戦力をすぐ確保したいか、資格取得を通じて長期に定着させたいか——この狙いの違いが、ルート選びの出発点になります。
特定技能介護とは
特定技能(介護)は、JLPT N4+介護日本語評価試験+介護技能評価試験の合格を要件とする在留資格です。在留は通算5年で、要件を満たした人材を3〜6ヶ月で受け入れられるため、即戦力確保に向いています。欠員補充や早期戦力化を急ぐ現場と相性が良いルートです。
EPA介護とは
EPA介護は、二国間協定(インドネシア・フィリピン・ベトナム)に基づき、介護福祉士候補者として就労・研修を行う仕組みです。採用までに1年超を要しますが、介護福祉士の資格を取得すると在留資格「介護」(無期限・更新可)へ移行でき、長期定着を見込めます。事前の日本語教育が手厚いことも特徴です。
POINT|在留資格「介護」
介護福祉士の資格取得者が得られる在留資格で、在留期限の定めがありません。長期にわたって就労してもらえるため、定着志向の採用ではゴールの一つになります。
徹底比較+合格率データ
特定技能(介護)とEPA介護の主な違いを一覧で整理します。即戦力確保か長期定着かという狙いの差が、要件・期間・在留に表れています。
| ルート | 主な要件 | 採用までの期間 | 在留 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 特定技能(介護) | JLPT N4+介護日本語評価試験+介護技能評価試験 | 3〜6ヶ月 | 通算5年 | 即戦力確保向き |
| EPA介護福祉士候補者 | 二国間協定(インドネシア・フィリピン・ベトナム)に基づく/介護福祉士候補者として就労・研修 | 1年超 | 資格取得で在留資格「介護」(無期限・更新可)へ | 定着・長期向き |
介護福祉士の合格率の目安(参考データ)は以下の通りです。EPAは事前の日本語教育が手厚く合格率が高い反面、採用までの期間が長くなります。
| ルート | 介護福祉士 合格率の目安(参考) |
|---|---|
| EPA介護候補者 | 81.0% |
| 特定技能(介護) | 50.4% |
ご注意|最新情報の確認を
制度・データは変動するため、最新の内容は厚生労働省・JICWELS(国際厚生事業団)・出入国在留管理庁で必ずご確認ください。
どちらを選ぶべきか(使い分け)
選び方の基本は、自社が「採用スピード」と「長期定着・資格志向」のどちらを重視するかです。
- 採用スピード重視=特定技能:要件を満たした人材を3〜6ヶ月で受け入れ、早期に戦力化したい場合。
- 長期定着・資格志向=EPA:採用まで1年超を許容でき、介護福祉士の資格取得と在留資格「介護」への移行で長く働いてもらいたい場合。
なお、実務ではどちらか一方に限定せず、ポジションや育成方針に応じて両者を併用するケースもあります。2025年4月の規制緩和で訪問介護等でも活用できるようになった点も踏まえ、現場ごとに最適な組み合わせを検討するのが効果的です。
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よくあるご質問
Q. 特定技能介護とEPA介護は何が一番違いますか?
最大の違いは「採用までの期間」と「狙い」です。特定技能(介護)はJLPT N4+介護日本語評価試験+介護技能評価試験の合格者を3〜6ヶ月で迎えられ即戦力確保向きです。EPA介護は二国間協定に基づく介護福祉士候補者を受け入れる仕組みで、採用まで1年超を要しますが資格取得で長期定着を見込めます。
Q. 採用スピードを優先するならどちらですか?
採用スピード重視なら特定技能(介護)です。要件を満たした人材を3〜6ヶ月で受け入れられるため、欠員補充や早期戦力化に向いています。
Q. EPA介護のメリットは何ですか?
EPAは事前の日本語教育が手厚く、介護福祉士の合格率が高い点がメリットです。参考データでは合格率の目安はEPA介護候補者81.0%、特定技能(介護)50.4%です。資格取得後は在留資格「介護」へ移行でき、無期限・更新可能で長期定着につながります。
Q. EPAの対象国はどこですか?
EPA(経済連携協定)に基づく介護分野の受入対象は、インドネシア・フィリピン・ベトナムの3か国です。二国間協定に基づき介護福祉士候補者として就労・研修します。
Q. 在留資格「介護」とは何ですか?
介護福祉士の資格を取得した外国人材が得られる在留資格です。在留期限の定めがなく、更新が可能なため、長期にわたって就労してもらえます。
Q. 訪問介護でも外国人材を活用できますか?
はい。2025年4月の規制緩和により、訪問介護等でも外国人材を活用できるようになりました。詳細は関連記事をご確認ください。
Q. 特定技能とEPAは併用できますか?
実務では併用も可能です。採用スピードが必要なポジションは特定技能、長期定着・資格志向の育成枠はEPAというように使い分けるケースがあります。最適な組み合わせは無料でご相談ください。
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