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Guide / 業種別・介護

外国人介護職員を
介護福祉士に合格させる社内支援

特定技能5年の先を作るのは介護福祉士資格です。実務経験3年+実務者研修という受験資格の要件、施設ができる学習支援の具体策、合格後の在留資格「介護」移行が施設にもたらすメリットを解説します。

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この記事の結論

  • 受験資格は 実務経験3年(従業期間1,095日かつ従事日数540日)+実務者研修修了。特定技能・技能実習の勤務期間もカウントされます。
  • 入職から3年で受験資格が得られるため、特定技能1号の5年間で2回程度の受験チャンス。3年目までの実務者研修修了が計画の肝です。
  • 合格すれば在留資格「介護」へ移行でき(更新上限なし・家族帯同可)、施設側も 長期雇用+特定技能受け入れ枠の拡大 という直接的なメリットを得られます。

執筆者:CSTMキャリアサポート 採用支援チーム / 監修:西村(大名古屋ミャンマー名誉領事・株式会社にしむら 会長) / 最終更新日:2026年7月9日

なぜ介護福祉士合格支援が施設の得になるのか

外国人介護職員の介護福祉士合格は、本人のキャリアゴールであると同時に、施設にとっても投資対効果の高い取り組みです。理由は3つあります。

  • 雇用の期限が消える:特定技能1号は通算5年まで(介護分野は2号なし)ですが、合格して在留資格「介護」へ移行すれば更新の上限がなくなり、10年20年の戦力になります。
  • 特定技能の受け入れ枠が広がる:在留資格「介護」の職員は「日本人等の常勤介護職員」として受け入れ枠の分母に加わるため、新たな特定技能人材を迎える余地が増えます(詳細は受け入れ人数枠の解説)。
  • 有資格者が増える:介護福祉士の増加は施設のケアの質・体制面の評価に直結します。

POINT|「合格支援がある施設」は採用市場でも強い
資格取得支援の有無は、意欲の高い外国人求職者が就職先を選ぶ際の重要な比較ポイントです。合格実績は次の採用の武器になります。

受験資格の要件(実務経験ルート)

外国人職員も日本人と同じ「実務経験ルート」で受験するのが基本です。要件は次の2つです。

要件内容
実務経験3年以上従業期間1,095日以上 かつ 従事日数540日以上。特定技能・技能実習・EPAとしての介護業務の期間も算入される
実務者研修の修了約450時間のカリキュラム。働きながら通信+スクーリングで受講するのが一般的

試験は年1回で、筆記試験は例年1月下旬に実施されます。外国人受験者は、漢字へのふりがな付記などの配慮措置を申請できます。

注意|実務者研修を後回しにしない
受験年度までに実務者研修を修了している必要があります。研修は数ヶ月かかるため、「3年経ってから考える」では1年遅れます。入職2年目には受講計画を立ててください。

特定技能5年間の逆算スケジュール

特定技能1号の在留期間は通算5年。入職から3年で受験資格が得られるため、5年間で実質2回程度の受験チャンスがあります。標準的なモデルは次の通りです。

  1. 1年目:業務習熟と日本語学習の習慣化(N3の安定→N2への布石)。日本語手当等のインセンティブ設計
  2. 2年目:実務者研修の受講計画を確定。費用補助・シフト配慮を制度化
  3. 3年目:実務者研修修了。過去問学習を開始し、初回受験(4年目の1月)に向けた模試・勉強会
  4. 4年目:初回受験。不合格でも弱点分析をして翌年の再受験へ
  5. 5年目:2回目の受験→合格→在留資格「介護」への変更申請

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施設ができる学習支援の具体策

  • 費用の補助:実務者研修の受講費・受験手数料・テキスト代の全額または一部補助。合格祝い金や資格手当で回収の道筋を示す
  • 時間の確保:スクーリング日・試験直前期のシフト配慮、勤務時間内の勉強会
  • 日本語×専門用語の学習:介護記録・国試頻出用語の小テスト、ふりがな付き教材の整備。JLPT受験の支援と並走させる
  • 先輩合格者のメンター化:合格済みの外国人職員(EPA介護福祉士等)に学習相談役を担ってもらう
  • 外部リソースの活用:自治体・都道府県の外国人介護人材向け学習支援事業や研修費補助を確認して併用する

合格後:在留資格「介護」への移行

介護福祉士に合格したら、在留資格を「介護」へ変更します。在留期間の更新に上限がなく、家族帯同も可能になるため、本人の生活基盤が安定し、長期定着の条件が整います。

施設にとっては、特定技能のような受け入れ人数枠・支援義務の対象外となる「普通の有資格職員」として勤務してもらえる形になります。CSTMキャリアサポートは、採用時から介護福祉士取得までを見据えた長期育成プラン(日本語教育・研修計画・在留資格手続き)を施設と一緒に設計しています。

よくあるご質問

Q. 外国人介護職員が介護福祉士を受験するための要件は何ですか?

日本人と同じ実務経験ルートが基本です。従業期間3年(1,095日)以上かつ従事日数540日以上の実務経験と、実務者研修の修了で受験資格が得られます。特定技能や技能実習としての勤務期間も実務経験に算入されます。

Q. 特定技能1号の5年の間に合格できますか?

可能です。入職から3年で受験資格が得られるため、特定技能1号の在留期間(通算5年)の中で2回程度の受験チャンスがあります。3年目までに実務者研修を計画的に修了させることが鍵です。

Q. 合格すると在留資格はどうなりますか?

介護福祉士に合格すると在留資格「介護」への変更が可能になります。在留期間の更新に上限がなく、家族の帯同も認められるため、本人にとって最大のキャリアゴールになります。

Q. 施設側にはどんなメリットがありますか?

長期雇用の実現に加え、在留資格「介護」へ移行した職員は特定技能の受け入れ枠(日本人等の常勤介護職員の総数)の分母に加わるため、新たな特定技能人材の受け入れ余地が広がります。有資格者の増加は配置基準・加算の面でもプラスです。

Q. 試験はいつ・どんな形式ですか?

介護福祉士国家試験は年1回実施され、筆記試験は例年1月下旬に行われます。外国人受験者にはすべての漢字にふりがなを付す等の配慮措置の申請が認められています。

Q. 日本語力はどのくらい必要ですか?

試験は日本語で出題されるため、専門用語を含む読解力が実質的な壁になります。N3〜N2水準の日本語力と、過去問を使った専門用語の反復学習を早期から積み上げることが合格率を左右します。

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