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Guide / 政策・トレンド

入管審査厳格化と書類準備|最新の不受理事例と対策

この記事のポイント

  • 近年の在留資格申請審査厳格化の背景(不法就労対策・虚偽申請増加)
  • 不受理・不許可になりやすい書類ミスのパターンと対策
  • COE・在留資格変更・更新それぞれの審査ポイントを整理
  • 専門家(行政書士・弁護士)への相談が有効なケースと活用法

公開日:2026年6月7日 / カテゴリ:政策・トレンド / 対象:外国人採用担当者

この記事のポイント

  • 近年の在留資格申請審査厳格化の背景(不法就労対策・虚偽申請増加)
  • 不受理・不許可になりやすい書類ミスのパターンと対策
  • COE・在留資格変更・更新それぞれの審査ポイントを整理
  • 専門家(行政書士・弁護士)への相談が有効なケースと活用法

審査厳格化の背景:なぜ審査が厳しくなったか

近年、出入国在留管理庁(入管)による在留資格申請の審査が厳格化されています。その背景には、外国人労働者の受入れ規模拡大に伴う不適切な申請・虚偽申請・不法就労の増加があります。特定技能制度の開始以降、登録支援機関や送出機関の中には法令を遵守しない悪質な業者も混在しており、こうした事案への対応として審査の精度が高められています。

また、オーバーステイ(不法残留)の外国人数が一定水準で推移していることも、審査厳格化の要因のひとつです。政府はオーバーステイの防止と在留外国人の適正管理の観点から、在留資格の審査・監視体制を強化しています。企業の採用担当者にとっては、申請書類の正確性・整合性が以前にも増して重要になっています。

不受理・不許可になりやすい書類ミス

審査の厳格化により、以前は許容されていた軽微な書類の不備でも不受理や追加書類の要求が行われるようになっています。特に頻出する問題事例を以下に整理します。

注意|不受理・不許可につながる書類問題の典型例

  • 雇用契約書と申請書(在留資格認定証明書申請書等)の業務内容・賃金額の不一致
  • 最低賃金額を下回る賃金設定(記載ミスまたは実態の問題)
  • 同等報酬要件の証明書類(比較対象者の不在・選定方法の不備)
  • 支援計画の記載内容が抽象的すぎる・義務的支援項目が欠落
  • 登録支援機関との契約書が様式・記載内容の要件を満たしていない
  • 送出機関が不正機関リストに掲載されている(事前確認が必要)
  • 写真の規格不適合(サイズ・背景・撮影時期)
  • 翻訳書類の翻訳者情報・証明文の省略

COE申請での審査ポイント

在留資格認定証明書(COE)は、外国人が日本に入国する前に在留資格を審査・確認するための証明書です。COE申請の審査では以下の点が重点的に確認されます。

業務内容と在留資格の一致

申請する在留資格(特定技能・技術人文知識国際業務・特定活動など)が、実際に従事する業務内容と合致しているかが審査の基本です。たとえば、特定技能1号での申請では、受入れ分野に対応する技能評価試験への合格または技能実習2号の良好修了が必要です。業務内容の記載が曖昧・広範すぎる場合は追加説明が求められます。

賃金・労働条件の適切性

雇用契約書や労働条件通知書に記載された賃金が最低賃金を上回っているか、同等報酬要件を満たしているかが確認されます。時間給・月給・各種手当の記載方法が不明確な場合も問題になります。特に住居費を賃金から控除している場合は、控除後の手取り額が適正水準を確保しているかの確認が必要です。

在留資格変更・更新での審査ポイント

在留資格変更(技能実習から特定技能への変更など)や在留期間更新での審査では、実際の就労実態が申請内容と一致しているかが特に重要なポイントとなります。

申請種別主な審査ポイントよくある問題
COE(新規入国)在留資格要件の充足・雇用契約・支援計画業務内容の不一致・賃金の最低賃金割れ
在留資格変更変更後の活動要件・これまでの在留状況資格外活動の発覚・前職の就労内容問題
在留期間更新就労実態・給与支払実績・定期報告実施給与実績と契約書の乖離・報告義務不履行
特定技能1号更新技能・日本語の継続向上・支援計画の実施支援記録の未整備・義務的支援の実施不足

事前確認・専門家相談の重要性

書類の不備・ミスを防ぐための最善の策は、申請前の徹底した確認です。自社で申請する場合は、チェックリストを作成して全書類を複数人でレビューする仕組みを設けることを推奨します。特に、雇用契約書・申請書・支援計画書の間で記載内容(賃金額・業務内容・雇用期間)が完全に一致しているかを一項目ずつ突合することが重要です。

審査に不安がある場合や、複雑な状況(在留資格変更・不許可後の再申請など)では、行政書士や弁護士などの専門家に相談することを強く推奨します。専門家のチェックを経ることで不許可リスクを大幅に下げることができ、万が一不許可となった場合の対応もスムーズに進めることができます。

POINT|申請前に必ず確認すべき事項

  • 雇用契約書・申請書・支援計画書の記載内容が三者一致しているか
  • 賃金が最低賃金以上かつ同等報酬要件を満たしているか
  • 支援計画に義務的支援の全項目が含まれているか
  • 送出機関・登録支援機関が不正機関リストに掲載されていないか
  • 申請書類の翻訳(翻訳者情報・証明文)が適切か

よくあるご質問

Q. 入管申請が不許可になる主な理由は何ですか?

主な不許可理由として、①書類の不備・記載ミス(雇用契約書と申請書の内容不一致など)、②要件の不充足(同等報酬・支援計画の不備)、③虚偽申請の疑い、④申請人の在留状況(オーバーステイ・資格外活動の経歴)が挙げられます。書類の正確性と一貫性が最も重要です。

Q. COE(在留資格認定証明書)が不交付になるのはどんな場合ですか?

COEが不交付(不許可)になる主なケースは、①申請人が在留資格の要件を満たしていない(技能・学歴・業務内容の不一致)、②雇用契約書・労働条件通知書の内容が不十分または最低賃金を下回っている、③支援計画の内容が不適切・不完全、④送出機関の認定問題(不正機関リスト掲載)などです。

Q. 在留期間更新で不許可になることはありますか?

はい、更新でも不許可になることがあります。主な理由は、①就労実態が申請内容と異なる(資格外活動)、②給与実績が雇用契約書と相違、③定期報告義務の不履行、④外国人本人の法令違反(交通違反の繰り返し等)などです。特に就労内容と給与の一致は更新審査で重点的にチェックされます。

Q. 審査にかかる標準的な期間はどのくらいですか?

標準処理期間は在留資格の種類・申請内容によって異なります。COE発行は通常1〜3か月、在留資格変更は1〜2か月、在留期間更新は2週間〜1か月程度が目安ですが、審査の厳格化により追加書類の要求や審査期間の延長が増加しています。余裕をもった申請タイミングの設定が重要です。

Q. 不受理・不許可の通知を受けた場合、どう対応すればよいですか?

不許可通知を受けた場合は、①不許可理由の確認(出入国在留管理庁での開示請求)、②不備事項の改善・追加書類の準備、③再申請の検討(同一内容での再申請は認められないため、不備を改善してから申請)、④在留資格が切れる前に手続きを完結させることが重要です。専門家(行政書士・弁護士)に相談することをおすすめします。

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